ヒプノセラピーとは

 

 ヒプノセラピー(催眠療法)

 

欧米では医療現場で用いられる代替医療

 ヒプノセラピー=催眠療法は、欧米では医学、心理学、カウンセリング、看護、スポーツの分野で広くその有効性が認められていて多方面で使用されています。アメリカの政府機関である米国国立補完総合衛生センターNCCIHは催眠療法を補完・代替医療「Mind-body Interventions(MBI  心と身体への介在)」としての位置づけとし、催眠療法は実際の治療に活用されています。様々な心の問題に対応できる療法で、例えば不安や、うつ病、恐怖症、パニック障害、睡眠障害、摂食障害、肥満、喫煙やなどの依存症などに効果がある心理療法として広く認知されています。

 日本でも心の問題を解消するためのセラピーとして近年では広く認知されるようになり、年齢退行によるトラウマの解消、潜在意識の最適化を図る暗示療法・イメージ療法の効果は評価されており、心的問題が改善されることで身体的な病気が治癒される例も多く報告されています。

 安心してリラックスした状態である催眠状態で行われる催眠療法は、催眠状態に入ることで、クライアントの無意識の深層心理にアプローチし、その問題や症状に対して、より効果的なアプローチができるように意識改革を行います。

 つまりカウンセリングでは到達できない潜在意識に働きかけることが可能な催眠療法だからこそクライアント自身が望む方向、実現したい人生に向かって踏み出して行くことが可能になるのです。

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「催眠」は「催眠術」ではない

 「催眠」という言葉を聞いて誰もが最初にイメージするのは「催眠術」です。しかし「催眠術」とヒプノセラピーの「催眠」とは全く異なるものです。誰もがテレビで見たことのあるあの催眠術ショーでは、催眠術にかけられて「ニワトリになれ!」と命じられると、すっかりニワトリになり切って歩き出したり、普段は嫌いで食べられないものを突然むしゃむしゃと食べ出したします。本人の意思に反して、催眠術師が意のままに出演者を操るその姿はとても衝撃的です。TVショーの催眠術は、いかにも滑稽で奇妙な行動をとる「コントロールされる催眠」でなければならず、楽しむための脚色されたエンターテイメントです。

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 これに対してヒプノセラピーの「催眠」は全く異なります。ヒプノセラピーの催眠状態はリラックスした状態であり、自分の意志がコントロールを失うことはありません。セラピストによる誘導でクライアント自身が潜在意識にアクセスすることで癒しや気付きが起こります。本来の自分の本質と繋がり、問題解決の道をたどることを目的としています。

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潜在意識を扱う心理療法 

 ヒプノセラピー(催眠療法)とは、リラックスした状態から催眠状態へと誘導し、潜在意識にアクセスしていきます。潜在意識には本人の本来持っている能力、個性、治癒力があり、その力を引き出すためにセラピストによるヒーリング、イメージ療法、年齢退行催眠などさまざまなセラピーの技術によってクライアントの心の状態は肯定的な方向へと向かうようになります。年齢退行においては、古い記憶を呼び起こし、トラウマの原因となっている記憶へとさかのぼり、問題の根本的な原因となっている部分を癒すことでネガティブな意識が書き換えられ、心ににポジティブな変化が起こります。

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 催眠状態とは

 では、ヒプノセラピーでの「催眠」とはどのような状態のことを言うのでしょうか。催眠状態とは、実は人間が一日に何度も出たり入ったりしている状態であり、そして催眠に入っているとは気が付かない状態が催眠状態なのです。例えば映画を見ていて登場人物に自分を同一化し、入り込んでしまう時、ゲームに没頭している時、読書に夢中になっている時、絵を描いている時、音楽を聴いている時、スポーツのゾーンに入っている時、そして朝の寝起きにぼんやりしている時・・・・これらも実は催眠状態の一種です。顕在意識が一時的に休んでいて潜在意識にアクセスしやすい状態、それが催眠状態です。

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 なぜ催眠状態がセラピーに効果的なのか

  人間の意識は顕在意識10%、潜在意識90%で構成されていると言われています。生きていく上で問題となっている過去のトラウマや否定的な感情の原因は、通常の意識状態には登って来ない、潜在意識の奥深くにあります。この奥底の原因へとアクセスしてその部分を癒すことが必要となります。

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 しかし通常の意識、つまり顕在意識が活発な状態では潜在意識にアクセスすることは非常に難しいのです。なぜならば潜在意識とは人間の本質の意識であり、とても素直で受け入れやすく、現実・非現実の区別もつきません。このような潜在意識へ危険なものが侵入しないように「判断のフィルター」をかけて常に警戒をしているのが顕在意識であり、防御している状態にあります。

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 ヒプノセラピーはこの潜在意識にアクセスするために、顕在意識が一旦休止する意識状態、つまり判断のフィルターが弱まり、潜在意識が優勢になってアクセスしやすい状態を意図的に作り出します。その状態がトランス状態と言われる催眠状態です。その催眠状態の中で問題となっているネガティブな思い込みを書き換えて根本を癒していきます。 

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潜在意識にアクセスして効果的にポジティブな変化を起こすことで前向きな生き方、とらえ方ができるようになります。自分への肯定が自信となることで、本来の自分を取り戻し、自分を解放して自分の可能性を大きく広げて行くことができます。 

 

 

ヒプノセラピスト(催眠療法士)はツアーガイド 

クライアントの心がポジティブな方向へと向かって行くように潜在意識にアクセスしてもらうお手伝いをする案内役がセラピストの役割です。年齢退行催眠は、クライアントの古い記憶をさかのぼる潜在意識の中での記憶の追体験、つまり記憶の体験旅行でもあり、セラピストはお供として旅に付き添います。深いトランスに入り前世の記憶までさかのぼる前世療法などの手法もあります。催眠療法士(ヒプノセラピスト)とはクライアントに本来の自分の力を取り戻してもらうための旅のお供をする、言わばツアーガイドです。

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 セラピー中ははっきりと意識があり、意に反することを強制されることはもちろんありません。断ることも進めることも主導権はクライアントにあります。