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2025-10-17 12:00:00

「毒親」という言葉だけでは、何も解決しない ― あなたの人生を取り戻す、次のステージへ

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「毒親」という言葉だけでは、何も解決しない ― あなたの人生を取り戻す、次のステージへ

「毒親」という言葉が、あなたの心を縛っていませんか?

テレビやネットで、当たり前のように使われるようになった「毒親」という言葉。1989年にアメリカのセラピスト、スーザン・フォワードが提唱して以来、とても有名になりました。

この言葉は、多くの人にとって、長年の苦しみに「名前」を与え、少しだけ心が軽くなるきっかけとなったかもしれません。それは、決して間違いではありません。

しかし、もしあなたが、「私は毒親育ちだ」と自分を定義した後も、依然として生きづらさが消えず、出口のないトンネルの中にいるように感じているとしたら…。

それは、あなたの心が、次のステージへと進む準備ができた、という大切なサインなのかもしれません。

この記事は、あなたが「被害者」の物語を卒業し、自分自身の人生の「創造者」になるための、大切な地図です。

データが示す、現代人の「心の現在地」

 なぜ、今これほどまでに「毒親」という言葉が、私たちの心に響くのでしょうか。
Googleの検索データを見ると、その答えの一端が見えてきます。

検索ボリューム(月間の検索回数)の比較キーワード
月間平均検索ボリューム (日本国内)

グラフ.jpg

「毒親」約90,500回 
「アダルトチルドレン」約49,500回
(※Googleのキーワードプランナーなどのツールから得られる、一般的な目安の数値です)
この数字が示すのは、いかに多くの人が親子関係に悩み、その原因を「親」という外側に求めているか、という現代社会の心の風景です。
これは、自分を守るための、ごく自然な心の働きです。

しかし、このデータは、同時に「次のステップ」の存在も示唆しています。

意識の進化:なぜ、「アダルトチルドレン」への気づきが必要なのか?

「毒親」という言葉は、あなたの過去を説明してくれるかもしれません。しかし、「なぜ、自分は同じ人間関係のパターンを繰り返してしまうのか?」という、現在の問いには、答えてくれないのです。  

その答えのヒントこそが、「アダルトチルドレン(AC)」という概念の中に隠されています。

ステージ1:「毒親」- 痛みの原因を「外」に求める

「親がこうだったから、今の私が苦しいのは当然だ」
これは、心をこれ以上傷つけないために必要な、大切な防衛反応の段階です。
あなたは、何も間違っていません。

ステージ2:「アダルトチルドレン」- 痛みの根源を「内」に見出す

しかし、ある時、私たちは気づき始めます。
問題の根源とは、変えることのできない「親の過去の行動」そのものにあり続けるのではなく、「その経験によって、自分の内側(潜在意識)に、どんな『心のプログラム』が作られてしまったのか」にあるのではないか、と。

「ありのままの自分では愛されない」
「私が我慢しなければならない」
この、自分自身を延々と縛り続ける、内なる声に気づくこと。
視点を向ける先が「外側」から「内側」へと転換すること。
それこそが、本当の癒しへの、最初の扉なのです。

セラピストの本当の役割:「許し」を強要するのではなく、「責任」を取り戻す手伝いをすること

ここで、多くの未熟なセラピーが陥る罠があります。
それは、「親を許しましょう」という、安易な言葉です。

許せないものを、無理に許す必要はありません
特に、虐待などの非道な行為があった場合、その傷は決して消えるものではありません。

セラピストの本当の役割は、許しの強要ではなく、また、無理なポジティブシンキングでもありません。

私たちの仕事は、クライアントが、 「過去の出来事は事実として変わらなくても、その事象への新たな理解や意味づけによっては、全く違った過去となること。
そしてその過去によって作られた『今の自分』と、そこから続く『未来』は、全てその人自身の力で変えていける」という、 人生の「主導権(責任)」を、クライアントご自身の手に取り戻すのを、寄り添い支え、サポートすることなのです。

私たちは、クライアントを「かわいそうな被害者」として扱うはずもなく、自らの力で人生を創造していける、無限の可能性に満ちた、大きな力を持った一人の人間として、心からの敬意を払い、一緒に人生に向き合って行きます。

【結論】「毒親」の物語から、あなたの物語へ

「毒親」というラベルは、あなたの過去を説明するための一つの「章」にすぎません。 しかし、それは、あなたの人生という壮大な物語である超大作の、「全て」ではありません。

これからのページに、どんな物語を描いていくのか。 そのペンは、今、あなたの手に握られています。

 

 もし、その新しい物語を描くための「コンパス」が欲しいと感じたなら。具体的な「航海術(メソッド)」を、あなたにお渡しする場所です。

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安藤絹子

この記事を書いた人:安藤 絹子

ライズ・ヒプノセラピー代表。米国催眠士協会(NGH)公式認定インストラクター。あなたの心の地図を読み解き、本来の輝きを取り戻す旅のお手伝いをしています。