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2025-12-12 09:14:00

【もう、限界】「お母さん、辞めたい」と思った時、あなたの魂が本当に伝えたがっていること

【もう、限界】「お母さん、辞めたい」と思ってしまった、あなたへ

朝から、子供が喜ぶ顔を思い浮かべて、一生懸命お弁当を作った。
それなのに、出かける直前になって、言うことを聞かない子供たちに、ついカッとなってしまった。
「もう、今日のピクニックは中止!!」
そして、心の中で、叫んでしまう。「もう、お母さんなんて、辞めたい…」と。

SNSで目にしたポストの内容です。もし、あなたが、たった一度でも、こんな風に感じたことがあるのなら。 自分を「母親失格だ」と、責める必要はありません。 その叫びは、あなたが「冷たい人間」だからではありません。 むしろ逆です。あなたが、誰よりも「完璧な母親」になろうと、必死に、たった一人で、戦ってきた証なのです。

なぜ、あなたの努力は「怒り」に変わってしまうのか?

文部科学省が令和2年度(2020年度)に実施した「家庭教育の総合的推進に関する調査研究」の報告書では、女性の76.4%が子育てに悩みや不安を感じているとされています。 (出典: 令和2年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究 ~家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する実態把握調査~」報告書)
しかし、その疲れの正体は、単なる肉体的な疲労ではありません。 それは、「子育て」が、「愛情のやり取り」ではなく、終わりのない「オペレーション(作業)」になってしまっていることから来る、魂の疲弊です。

栄養バランスを考えた離乳食を、ひっくり返された時。 喜ぶと思って計画した旅行の当日に、熱を出された時。 なぜ、私たちは、あんなにも激しい怒りを感じてしまうのでしょうか?
私も子育てでは皆さんと同じように苦労してきました。シングルマザーでの子育てはそれはそれは大変でした。朝から晩まで働いて、帰って来ればご飯づくりと子供の世話。そしてある時、私たちは気が付きます。自分の子育ては「子供と関わっている」のではなく、「自分だけの作業」になっていることに。その苛立ちは、「自分一人の完璧な作業」を「邪魔された」ときに起こるのです。

あなたは、悪くありません。 しかし、子供は、もっと、悪くないのです。 彼らは、あなたの完璧な「オペレーション」を、望んではいません。 彼らが本当に望んでいるのは、たった一つ。不完全でもいいから、あなたと「心で関わる」ことなのです。もっと深く、もっと愛を交換したいのです。

「母性神話」という、最大の嘘

「母親なのだから、子供を無条件に愛し、育児を楽しみ、自己犠牲を払うのは、当たり前だ」 心理学では、これを「母性神話」と呼びます。 しかし、母親である私が、そして、幾千人もの母親たちの声を聞いてきた私が、断言します。 そんな母親など、この世のどこにもいません。子供を叱り飛ばし、育児に苦しみ、自分を抑圧し、ある時爆発して、そして悲惨な状況が起こるのです。これまでに催眠療法でクライアントが呼び起こす、多くの幼児期の辛い場面を見てきました。そこにはいつも、追い詰められた未熟な親の姿があります。

私たちは皆、未熟な人間です。 自分一人の時間が欲しい。大人と話したい。社会的なキャリアが欲しい。 その、あまりにも人間的な欲求を、「母親だから」という理由で、押し殺し、自分を責める。 その「自己否定」こそが、あなたを追い詰める、最大の敵なのです。不登校の問題でも、まずはお母さんのカウンセリングが先です。

処方箋:「子育て」を、「自分育て」という、最高の冒険へ

「お母さんを辞めたい」と感じるのは、あなたが、子育てを「仕事」や「義務」だと、無意識に思い込んでしまっている、つまり、潜在意識にしっかり書き込んでいるからです。 しかし、子育ての本当の姿は、全く違います。

子育てとは、世話係のオペレーションママになることではありません。 それは、子供との日々のやり取りの中で、子供に「教えてもらいながら」、未熟な自分自身を成長させていく、最高の「自分育て」の旅です。

完璧なお弁当を一人で作る代わりに、いびつな形のおにぎりを、子供と「一緒に」握ってみる。 その時、あなたは、完璧なオペレーションをこなす「作業員」から、子供と愛を交換する「パートナー」へと、関係が変わります。 子供は、あなたを邪魔する存在ではなく、あなたに「本当の愛とは何か」を教えるために、あなたの元へやってきた、あなたよりずっと先輩の魂なのかもしれないのです。

ギフトチケット:「母親」の前に、「あなた自身」を取り戻す旅へ

「オペレーション」を手放し、子供と心で関わるためには、まず、あなたが「母親」という役割の鎧を脱ぎ、傷つき、疲れ果てた「あなた自身(インナーチャイルド)」を、癒してあげる必要があります。

あなたが、あなた自身の心の声を聞けるようになって初めて、あなたは、あなたの子供の、本当の心の声を、聞くことができるのです。

→ 『インナーチャイルドセラピー』で、根本原因を癒す

安藤絹子

この記事を書いた人:安藤 絹子

ライズ・ヒプノセラピー代表。米国催眠士協会(NGH)公式認定インストラクター。あなたの心の地図を読み解き、本来の輝きを取り戻す旅のお手伝いをしています。