潜在意識とゴールイメージ
潜在意識を味方につける
〜未来のシナリオを鮮明にする技術〜
私たちは日々、自分の意志で人生を選んでいるつもりでいます。しかし、心理学や脳科学の知見によれば、行動の多くを司っているのは、自覚することのできない「潜在意識」という無意識の部分が大きく影響していると言われています。
もし、今の人生に停滞を感じているなら、それは能力のせいではなく、潜在意識に書き込まれた「古い設計図」がそのままになっていることの影響と言えるかもしれません。この設計図を自らの意志で書き換えていくことができれば、人生は全く別のストーリーを紡ぎ始めます。
意図を持って描き出した未来は、潜在意識を通じて現実へと形を成す
1. 脳の検索機能を起動させるイメージ技法
催眠療法の講座の中で体験する「ゴールイメージフォーカシング」は、未来をただ空想するだけのポジティブシンキングとは一線を画す、非常にロジカルなアプローチです。
潜在意識には「現実」と「鮮明なイメージ」を区別しないという性質があると言われています。深いリラックス状態(トランス状態)で、理想とする未来の光景、音、感触、そしてその時の感情をありありと描き、潜在意識に直接届けます。
一度、潜在意識がその未来の鮮明なイメージを、リアルな体験として受理すると、脳は目的地設定をしたカーナビのように、その場所へ辿り着くための情報を自動的に収集し、最善の行動を選択し始めるようになるというわけです。これはNLP(神経言語プログラミング)やコーチングにおいても使われている手法です。
2. 現場で見つめる真実:プログラム通りの現実化
プロコースの講座の中に「ゴールイメージフォーカシング」というカリキュラムがあります。私の講座の中では3回に渡って自分の未来のゴールイメージをリアルに克明に描くというワークをしていきますが、私もセラピストになる前にスクールでこの実習を体験しました。
私の著書にもこのことは書いていますが、当時この実習で、私は文章やイメージで明確に自分の将来を、潜在意識に暗示として書き込みました。実習体験の中では、セラピストとなり、講座で教えている場面を体験していました。本を書き、家を買い、独立する。これらは全てあの時私が自分の潜在意識に書き込んだものです。そしてそれら全てが今の私の周りで実現していることです。
当時、私は母子家庭のシングルマザーでしたから、自分の学びのためにお金を捻出することももちろん大変でした。しかし、「あの時の自分からしたら、今の自分は信じられないっ!」とは思いません。このゴールイメージフォーカシング書き込んだ影響であり、それほど潜在意識への働きかけは大きく自分自身を動かした結果だと考えています。
私が特別であるはずもなく、「潜在意識に正確な指示を書き込めば、脳はその通りの現実を作り出そうとする」。その心理的・脳科学的なメカニズムが作動した結果に過ぎないのです。
3. 「システムの使い手」となる
催眠療法を学ぶということは、この「潜在意識という最も有効なシステム」の扱い方を習得することでもあります。
自分自身の人生を使ってこの仕組みを検証し、実際にプログラムに向けた変化を体験すること。その体験こそが、プロのセラピストとしてクライアントの前に立ったとき、相手の可能性を信頼し、変化を導く力(ラポール)の源泉となります。
ビジョンを明確にさせる一歩を
未来を不安に思う時間を、未来を明確に整理していく時間に変えてみませんか?
潜在意識を使いこなす技術を身につけることは、これからの人生における最高の投資となります。あなたが描き出す新しいシナリオ、その最初の一ページを共にめくっていきましょう。
📚 参考・関連文献
- 安藤 絹子 著 『潜在意識の使い手になる』(クエーサー出版)
- 米国催眠士協会(NGH)認定教育カリキュラム / ゴールイメージフォーカシング技法
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